※このページに記載の写真および情報は、2015年9月現在のものです。
PC-8801版 | PC-6001版 | MSX版 |
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ファミコン版 | PC-9801版 | iアプリ版 |
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「オホーツクに消ゆ」のタイトル画面のバックの風景について、ゲーム中では特に情報がありません。私が見た、ゲームのロケ地巡りをしたというページでもあまり触れられていなかったのですが、岬に灯台があるということで探した結果、網走にある能取岬(のとろみさき)らしいと分かりました。
現地に行ってみましたが、PC版のゲーム画面と見比べると、灯台のデザインが同じようにも見えます。
タイトル画面は能取岬の南西側からの風景と思われるので、能取岬の近くの「美岬ライン」を走りながら探していたところ、美岬トンネルの西側に駐車場がありました。ここから防波堤に降りることが出来るのですが、ここかと思いきや岬の形が違うので、ちょっとアングルが異なるようです。なお、美岬トンネルは2006年開通とのことでした。
美岬トンネルのもう少し西側のカーブの手前に、防波堤の近くに降りられる細い道を発見。試しに降りてみたのですが、こちらの方がタイトル画面の風景に近いような気もします。
能取岬へのアクセスは、網走から車で20分です。オホーツク海で最も早く流水が接岸する場所として有名だそうです。
2017年2月に能取岬に行ってみたところ、海には流氷がびっしりでした。でも、タイトル画面はもう少し流氷が薄いようなので、またタイミングを見計らって行ってみたいです。
ちなみに、雪道の運転が恐かったので網走駅からタクシーで行きましたが、冬季割増料金(2割増)で片道3,500円ぐらいでした。
なお、PC-6001版のタイトル画面は、知床のシンボル「斜里岳」でしょうね。
写真は、女満別空港の送迎デッキから撮影したものですが、タイトル画面は反対側からの風景のようです。
2021年2月28日、「オホーツクに消ゆ」ファンミーティング(バスツアー)の最後に立ち寄ったのが、この能取岬でした。
しかも、岬の灯台前ではなく、美岬ラインの途中に観光バスを止めて、海岸まで下りて集合写真を撮影するとのこと。運営側の強いこだわりを感じました。
あいにく、流氷は少ししかありませんでしたが、冬にこの場所に来られるのは貴重な体験でした。
また、知床斜里駅付近から見えた斜里岳が、PC-6001版のタイトル画面に似ているように思いました。ちょっと横に広いのですが…。
2022年2月19日の「ファンミーティング2022」で、PC-6001版プログラマーの上野利幸さんがスペシャルゲストとして参加されていたので、なぜPC-6001版だけタイトル画面が異なるのか質問してみました。
当時のことを詳細に記憶されているわけではなかったのですが、ファンミーティングでの話などから想像すると、最初のPC-6001版の開発時、堀井雄二先生(巨匠)から渡された開発資料(シナリオ)に、ロケハンで撮影した斜里岳の写真が添えられていたためではないかと思われます。
ちなみに、PC-6001版の他のシーンのグラフィックは、シナリオに巨匠が描かれたイラストを方眼紙スキャンして、LINEデータを作成したとのことです。
PC-8801版の開発は上野さんではなく、PC-6001版の移植という形で別の方に依頼したそうですが、PC-8801の高解像度に合わせて、グラフィックは巨匠のイラストではなく、ロケハンで撮影した写真を元に作成したのでしょうね。
その際、タイトル画面にも能取岬の写真が指定されたのだと思われます。
ただ、ログイン誌の制作記事を見る限り、ロケハンで能取岬を訪れたという記載はありません。ロケハンに行ったのは初秋ということなので、どちらにしても流氷シーズンでは無いですし。観光パンフレットか何かの写真を参考にしたのでしょうか。
MSX版は、PC-8801版の後に、PC-6001版を上野利幸さん本人が移植されたもので、グラフィックもPC-6001版をベースにしているのですが、タイトル画面だけはPC-8801版に合わせたのだと思います。