野付半島 - オホーツクに消ゆ

※このページに記載の写真および情報は、2014年8月現在のものです。

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野付半島の「トドワラ」ですが、事前に調査したところ、駐車場のある「野付半島ネイチャーセンター」から30分ほど歩かないと行けないとか。「木の墓場みたいな所」というぐらいなので、ひょっとして樹海のような薄暗い場所かと思っていたのですが、実際は半島の少し出っ張った部分にある湿地でした。

トドワラとは、海水の浸食により立ち枯れたトドマツの林です。2014年現在ではほとんど残っておらず、所々で骨のような枯れ木の残骸が地面に倒れているばかりでした。ただ、ゲーム画面に何となく近い感じで、立ち枯れたままの幹が何本か残っていた場所があったので、これはと思って写真を撮ってきました。

ネイチャーセンターに昔のトドワラの写真がありましたが、1975年頃の写真では立ち枯れたままの木がぽつぽつと立っていたので、確かに薄気味悪かったでしょうね。この感じだと、あと数年したら本当に何も無くなってしまうかもしれないので、今のうちに行けて良かったと思います。

なお、トドワラの近くに、「ナラワラ」という立ち枯れたミズナラの林があります。こちらはまだ立ち枯れたままの状態で残っているので、これで昔のトドワラの姿を思い浮かべるのもありかもしれません。

その後、2021年9月に野付半島に再訪しましたが、トドワラの木は辛うじて、一番奥の方に数本残っているだけになっていました。

前回は撮っていなかった、「ナラワラ」の写真も掲せておきます。ナラワラには入ることは出来ないので、対岸から見学するだけになります。

トドワラへのアクセスですが、釧路から車で2時間半ほどです。空港のある中標津からは45分ほど、摩周湖からなら1時間半ほどです。バスは夏季限定で運行しているようです。
上述のように、「野付半島ネイチャーセンター」から遊歩道を片道30分ほど歩きますが、トドワラまでは草がぼうぼうの野原(原生花園)の間の小道なので、夏場はとにかく蚊などが多いです。長袖、長ズボンや虫除けスプレーを用意した方が良いでしょうね。
ちなみに、ネイチャーセンターとトドワラの入口を往復する花馬車(片道500円)を利用することも可能です。また、対岸の尾岱沼港とトドワラの間を往復する「別海町観光船」でも行けるようです。
※2017年からは、花馬車に代わって「トラクターバス」が運行されています。

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