ひがし・きた北海道フリーパス(2023/10以降発売)

JR北海道から発売されている

(以下、「ひがし・きた北海道フリーパス」と記載します)
ですが、2023年10月1日発売分から、フリーエリア内の特急・普通列車の普通車自由席に加えて、普通車指定席も5回(きた北海道フリーパスでは4回)まで利用可能になりました。
その代わり、価格がおとな20,000円(きた北海道フリーパスはおとな16,200円)に変更になっています。
※2023年9月までは、特急・普通列車の普通車自由席のみ利用可能で、価格はおとな17,380円(きた北海道フリーパスはおとな14,150円)でした。

このページでは、以前作成した「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の情報を、「ひがし・きた北海道フリーパス」用に整理してまとめていきます。
※利用期間は2023年10月1日から2024年4月4日(きた北海道フリーパスは2024年4月3日)までです。(利用開始日はいずれも4月1日まで)

このきっぷの詳細は、以下を参照ください。

JR北海道「おトクなきっぷ」のきっぷ情報

AIRDOひがし北海道フリーパス・きた北海道フリーパス
Peachひがし北海道フリーパス・きた北海道フリーパス
FDAひがし北海道フリーパス・きた北海道フリーパス
ANAきた北海道フリーパス


新千歳空港駅でのみ購入可能

このきっぷは、新千歳空港駅の指定席券売機(「話せる券売機」を含む)のみでの発売となっています。
新千歳空港駅のみどりの窓口での購入や、「えきねっと」での予約は出来ません。
また、新千歳空港以外での駅での発売も行っていません。
新千歳空港駅のみどりの窓口の営業時間は06:30~22:00ですが、指定席券売機は22:30頃でも購入出来ました。最終電車の出発(所定ダイヤでは22:53)まで購入出来るようです。(2023/10現在)
※2022/03までの「ひがし・きた北海道フリーパス」は、フリーエリア内の空港最寄りである、旭川、帯広、釧路、北見、網走、稚内、南稚内の各駅でも購入可能でした。(駅によって、購入可能なフリーパスが異なる)
どうやら、ほとんどの方が新千歳空港駅で購入していたからということのようですが、私は釧路や旭川で購入することが多かったので、残念です。

購入出来るのは、使用する当日または前日です。(購入時に、利用開始日として当日または翌日しか指定出来ません)
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」のように1ヶ月先を指定して購入したりは出来ませんが、これは飛行機で北海道に来た方の鉄道利用を促進しているので、ある意味当然かもしれません。
なお、きっぷの使用前であっても、利用開始日の変更は出来ません。

このきっぷには、各航空会社の機内販売や売店で利用出来る、1,000円分の「ご利用券」がセットになっていて、帰りの飛行機や空港で利用するという仕組みになっています。(きっぷの発売額に利用券の値段が上乗せされている)
そのため、利用券ごとに「AIRDO」「Peach」「FDA」「ANA」の種類がありますので、帰りの航空会社に合わせて選んで購入することになります。
※「ANAひがし北海道フリーパス」は発売されていません。ANAは「ANAきた北海道フリーパス」のみです。
なお、利用券は利用しなくても構いませんが、1,000円を無駄にすることになります。
また、購入時や利用時に帰りの航空券の提示を求められたりはしないため、同じく1,000円を無駄にすることになりますが、飛行機を利用しない方でも購入可能です。
※2022/03までの「ひがし・きた北海道フリーパス」はみどりの窓口での購入のみで、購入時に北海道着の航空便の「ご搭乗案内」(ピンク色の紙)を提示する必要がありました。(駅によって、対象となる空港や航空会社が異なる)

指定席券売機での購入方法は以下になります。

  1. 最初の画面(「きっぷの種類をお選びください」)で「おトクなきっぷ」を押す
  2. 「次を見る」を押す(2ページ目へ)
  3. 「ひがし北海道フリーパス(Peach/AIRDO/FDA)」または「きた北海道フリーパス(Peach/AIRDO/ANA/FDA)」を押す
  4. 「AIRDOひがし北海道フリーパス」「Peachきた北海道フリーパス」等、各航空会社のフリーパスが一覧表示されるので、購入したいフリーパスを押す

(2023/10/22)


年末年始は利用不可

JR北海道の一部の「おトクなきっぷ」には「4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日はご利用になれません」という注意書きがありますが、「ひがし・きた北海道フリーパス」も2023年12月28日~2024年1月6日は利用制限があるとのことです。したがって、年末年始には利用出来ないことになります。

(2023/10/22)


普通列車や特急列車自由席の利用について

座席指定の不要な、普通列車や特急列車の自由席に乗車する場合は、改札でこのきっぷを見せるだけです。自動改札も使用出来ます。
そして、普通列車であれば(快速エアポートやノロッコ号などの指定席や、全車指定席のSL冬の湿原号を除いて)全席自由ですし、特急列車であれば自由席の空いている座席にそのまま座ることが出来ます。
車掌さんが検札に来た場合も、このきっぷを見せればOKです。なお、下車駅を聞かれることが多いので、心の準備をしておきましょう。
駅で降りる時も、出口でこのきっぷを見せるだけです。自動改札も使用出来ます。
ワンマン運転の普通列車で、無人駅や駅係員が不在の時間に下車する場合は、運転士に見せることになります。(先頭車両の一番前のドアから降ります)

ちなみに、特急列車によっては自由席が1両だけの場合があるので、途中駅から乗車した場合など、座れないことがあります。
また、コロナ禍以降、指定席も少なくなっているので、指定席が満席のこともあります。
最大5回(きた北海道フリーパスでは4回)の指定をうまく活用しましょう。

(2023/10/22)


払い戻しについて

このきっぷを購入した際に一緒に発行されるご案内には、「払戻しは有効期間内で未使用時に限り発売箇所にて可能」と書いてあります。
「発売箇所」とは、購入した時と同じ場所という意味ではありません。このきっぷを販売している、JR北海道のみどりの窓口になります。指定席券売機での払い戻しは不可です。
※このきっぷの場合は、新千歳空港駅のみどりの窓口のみで、他の駅では払い戻しは出来ないということかな?(未確認)
なお、払戻手数料として760円がかかります。払い戻し時には(機内販売や売店で利用出来る、1,000円分の)利用券も必要です。

(2023/10/22)


指定席の取り方

このきっぷは、フリーエリア内の在来線特急・普通列車の普通車自由席に乗り放題です。
さらに、フリーエリア内区間の在来線特急・普通列車の普通車指定席も5回(きた北海道フリーパスでは4回、以下同じ)まで利用出来ます。
「利用出来ます」といっても、フリーパスだけで乗車してそのまま指定席を利用出来るのではなく、駅で事前に座席指定を行う必要があります。
つまり、「無料で5回まで指定席を取れる」といった方が正確かもしれません。

普通車指定席を6回以上利用の場合は、6回目からは乗車券のみ有効となりますので、指定席特急券が別に必要です。
快速エアポートやノロッコ号、流氷物語号などの普通列車の指定席は、5回まではこのきっぷで利用出来ますが、6回以上利用の場合は指定席券が別に必要です。
特急列車のグリーン車利用は、このきっぷでは乗車券のみ有効となります。指定席特急券とグリーン券が別に必要です。
なお、北海道新幹線は利用出来ません。

また、SL冬の湿原号は全車指定席ですが、独自の指定料金(1,680円)のため、このきっぷによる指定は利用出来ません。別に指定席券の購入が必要です。
乗車券としてのみ利用出来ます。
※きた北海道フリーパスでは、フリーエリアにSL冬の湿原号の運転区間(釧網本線 釧路~標茶間)が含まれていないため、SL冬の湿原号は利用出来ません。

指定席の取り方ですが、私の知っている限りでは、以下の方法があります。

2020年度までは、「6日間周遊パス」などの同様のパスで、「えきねっと」で指定席を取ることが出来ました。
えきねっとで指定席特急券を購入しておいて、みどりの窓口や指定席券売機での発券時に、「6日間周遊パス」の指定席4回分から充当するという方法です。
しかし、「えきねっと」のリニューアルにより、2021年度からはこの方法が利用出来なくなっています。

車内で、「ひがし・きた北海道フリーパス」の残り回数を充当して、指定席を取ることは出来ないようです。

指定席券売機で指定席を発券すると、きっぷの「指定席発行回数印字欄」に★マークが赤色で印字されます。
また、きっぷの下の方に「指定席発行開始済み」という印字が入ります。

(2023/10/22)


窓口で指定席を取る

一番シンプルな方法ですね。
駅のみどりの窓口で「ひがし・きた北海道フリーパス」を出し、指定席を取りたいと申し出た上で、乗車したい列車や区間を伝えるだけです。

発券した指定券は、下の写真のようになりました。料金が「¥***」と印字されています。
指定券に「フリー切符」または「指定券発行」というスタンプが押される場合があります。
「ひがし・きた北海道フリーパス」とセットで利用ということだと思いますが(指定席券売機で発券時の「同時発券の切符と同時使用に限り有効」の印字の代わり)、窓口ならではの扱いですね。

私が過去に「6日間周遊パス」で特急の指定券を発券してもらった時、きっぷの「指定席発行回数印字欄」に★マークが赤色で印字されるのではなく、「指定券発行」のスタンプが押されることもありました。
ちなみに、発行回数はきっぷに磁気データで保存されているようなのですが、「指定券発行」押印の場合は、データ上はカウントされていませんでした。

(2023/10/22)


指定席券売機で自分で指定席を取る

JR北海道の大きめの駅にある指定席券売機(「話せる券売機」を含む)でも、自分で指定席を取ることが出来ます。
設置箇所

操作方法は、画面で「指定席」→「回数券・おトクなきっぷに座席指定」を選択して、左下の「きっぷ・磁気定期券」と書いてあるところに「ひがし・きた北海道フリーパス」を差し込みます。
この時、きっぷの向きに注意してください。きっぷの上が左側、下が右側です。㊭マーク((企)マーク)をつい上側にしたくなりますが、手前にしてください。

反対に入れると、指定席発行回数や「指定席発行開始済み」の印字が逆向きになってしまいます。
もちろん、これでも使用には支障はありませんが…。
なお、みどりの窓口のお姉さんも、MARS(マルス)端末の投入口に同じ向き(きっぷの上が左側)で入れていました。
(裏技で、「わざと逆向きに入れてください」とお願いするという手もあります。お姉さんに通じるかは分かりませんが…)

「ひがし・きた北海道フリーパス」を入れると、画面に指定券の残り発行回数が表示されるので、あとは画面に従って乗車日や区間、列車を選んでいくだけです。
発券した特急券は、下の写真のようになりました。料金が「¥***」と印字されています。
「同時発券の切符と同時使用に限り有効」と印字されていますが、「ひがし・きた北海道フリーパス」は同時発券している訳ではないので、若干意味不明ですね。

(2023/10/22)


話せる券売機でオペレーターを呼び出して、指定席を取る

最近は、オレンジ色の「話せる券売機」が設置された代わりに、みどりの窓口の営業時間が日中のみに短縮される駅が増えています。
話せる券売機では、指定席券売機と同様に自分自身で指定席を取ることが出来ますが、オペレーターを呼び出して指定席を取ることも出来ます。
「オペレーターを呼び出して指定席を取る」といっても、「ひがし・きた北海道フリーパスで指定席を取りたい」と伝えた後は、

のいずれかで進めていくだけなので、結局は「指定席券売機で自分で指定席を取る」と同じになります。
オペレーターの案内時間は06:00~23:00ですが、話せる券売機の稼働時間がそれより短い場合があります。
また、オペレーターにすぐにつながらず、待たされる場合もあるようなので、特に夜間は余裕を持って取った方が良さそうですね。

発券した特急券は、下の写真のようになりました。
発行箇所に「AMV」と書かれているのが「話せる券売機(アシストマルス)」を表しているのですが、自分で操作しても同じ表示になります。
余談ですが、こちらは「札幌から稚内までの指定席」を発券したものです。
旭川での乗り換えが必要なので2枚発券されていますが、指定席発行回数は1回としてカウントされています。

(2023/12/02)


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