《スーパー物研タイムズ・電子版 第30号》

★´91東京おもちゃショーのご報告(その3)

前の書き込みの続きです)

CSK総合研究所の「ギャラクシーフォース2」ですが、あのアーケードのすさまじい映像をどこまで移植出来るか興味津々です。「あの」FM-TOWNS版を作ったメーカーですし。が、実際にやってくるのを忘れてしまいました(ちなみに、PCE版もNECアベニューから出る予定ですが…)。

テクノソフト「テビルクラッシュMD」、PCE版のピンボールの移植です。ちょっとやって見ましたが、(多分スピードが遅いモードだったんでしょうけど)なーんかボールが重いんですよね。というわけであまり爽快感がないような気がしました。

なーんとあの東芝EMIから、「マスターオブモンスターズ」がMDで出るそうです。間もなくセガから「アドバンスド大戦略」も出るんですよね。かと思うと、ゲームギアでは本家本元システムソフトが「大戦略」を出すそうですし。うーん‥‥すごいことになってきたぞ。

あーそうそう、メガドラでついに「ポピュラス」が出るんですって。これでわざわざ海外版を買いにいかなくても済むわけですね。

あとは、話題のパソコン「テラドライブ」もしっかり展示されていました。一台でソニックとウィンドゥズが一緒に動かせるなんて、その昔あったX1twinみたいですね。もちろんそれだけで終わらないところがテラドライブの売りなんですが。セガさんも、目のつけどころが違いますね。

とまあ、私がメガドラ・ゲームギアユーザーでないこともあって、大体これぐらいしか印象に残っていません。

ここらでちょっと休憩。朝早かったし、大して朝食も食べてきてないんで、腹が減ったぞ。エネルギーを充填せねば。そんなわけで、1時過ぎに会場内の休憩所に行きました。しかし、弁当だのサンドイッチだのはもう売り切れちゃっていました。しょうがないので、ホットドッグ(昔、こういう名前のスキーゲームがパソコンでなかったっけ?)―というかフランクフルト2本(400円…)に缶ジュース(150円)という貧弱な食事となったのでした。

とゆうわけで、あと残っているのはファミコン・ゲームボーイ・スーパーファミコンです。しかしながら、相変わらず任天堂はおもちゃショーには出展しないので、サードパーティーのメーカーのブースでソフト(や周辺機器)を見ただけです。といっても、展示されているのはほとんど「ファミコンスペースワールド」と一緒なんですけどね。

ほとんどのゲーム用ソフトは、CSG(コンシューマー・ソフトウェア・グループ)のブースにいけば見られました。ここにはいろんなメーカーのブースが集まっています。もうこの手のショーではすっかり同じみですね。

ブースの入口では今年も、出展ソフトの映像・音声をビデオにおさめた、これを見れば今年の夏~秋の新作ソフトの全てが分かる、「CSGサマーコレクション」なるビデオを配布していました。が、ただではくれません。バイヤーズデーということで、(どこのブースもたいていそうなのですが)名刺と引き換えなのです。しかし、学生である私がそんなものを持っているはずもありません。ということで、謎のファミコン屋を装って帳面にデータを記入し、何とかビデオを手に入れました。(ちなみにまだ見ていません。なぜならビデオが壊れているんです!)

とまあそんなわけで、例によってソフトの紹介です。なお、PCEやMDのソフトは、ここに展示してあった場合でも、既にそれぞれの記事の中にまとめて書いてあります。

ヒューマンのSFC参入第一弾は、サッカーです。実際に動いているのを見たところ、素晴らしい!コートにいる選手の視点からの映像でプレーするんです。しかも前や後ろに動くと、それに合わせて背景などが拡大縮小します。タイトルロゴの表示など、意味のないところばかりに拡大縮小を使っているソフトに見習ってほしいですね。本当の意味でのスーパーファミコンならではの機能を生かしたソフトだと思います。これこそ私の求めていたものですよ。まあ後ろで見ていただけですので、それ以外のことについてはわかりかねますが。

ナムコの「ファミリーサーキット´91」(FC)をやってみました。うーん、はやすぎてわけわからない。しょうがないので隣を見ると、なんとあの懐かしのギャラクシアンがあるではないか!思わずしばらくやってしまいました。でも、何でこんなところにあるんだろう…。えっ?「ナムコット名作シリーズ第一弾」として、パックマンやらマッピーやらも一緒に売り出すんですか。しかし、各4500円のままってのはねぇ…。(そういえば、ハドソンも「ロードランナー」を復活させるんだって。)‥‥あれ、あんなところにFCの「天才バカボン」があるぞ。なかなかデモは笑わせてくれたけど、肝心要のゲームの方は…難しい。ちなみにアクションゲームです。

ケムコの「ドラッケン」に続くSFCソフトは、またもパソコンからの移植RPG。なんと、X68000の名作「ラグーン」です。私もゲームをやってみましたが、どうもパッとしないんですよね。ビジュアルシーンはどうなるんでしょうね。やはり、SFCの個性が生かされるかどうかが見物ではないでしょうか。(と言いつつ、実はパソコン版を写真で見た程度の私。)

テクモのブースへやってきて、しばらく全体の様子を眺めていると、いきなり会社の人が現れて、説明を始めました。「このFC用RPG『シャトー・ドゥ・ファントーム』は、今までにはない斬新なシステムを採用しておりまして…。」なるほど、自分以外の仲間は、事前に個別に与えた指示に従って戦闘をするのか。さすがに、雑誌でも普通のソフトより多いページを使って紹介していくことを自慢するだけのことはある。画面の構成などにも目新しさが感じられるし、結構いいかもしれない。と、ついこっちもその気になって評論してしまうのでした。やはりこういう格好をしてくると、今までにない経験が出来るなぁ…。「テクモ絶対の自信作ですので、どうぞよろしくお願いします。」私が質問をする暇もなく、彼は消え去った…。そこまでされたからには、一応チェックしておこう。

ビクター音産です。これまた懐かしの「チョップリフター」がGBで出るということです。あの何とも言えない人質の手を振る姿がGBで見られそうです。‥‥これだけじゃあ、近々週刊化する「ファミコン通信」の「未確認ゲーム情報」みたいな紹介のしかただなあ。ということで、ピンボールの「デービーズ・ミッドナイト・マジック」(だっけな)も移植されないかな。ボールが3個出てくるのがいいんだよね。あとフリッパーが2組あるのも斬新だったし。よく、お店のミスターPCでやったなぁ。ミスターPCにはオマケでついてきたんだもんね。‥‥なんか全然関係ない話をしてるぞ。

日本物産のPCEで大評判だったレーシング「F1サーカス」が、ついにファミコンに登場。FCでもここまで出来るんですね。スピードもほぼそのままですし。ちなみにPCEでは「2」が出るようですが。

そうそう、今回のCSGの出展ソフトの全モニターに、サンクレストの「テレビフィルター」がくっついていました。なかなかうまいですよね。宣伝にもなるし、効果も自分の目で確かめられる。一石二、三鳥ですね。

独立してブースを設けていたカプコン。なぜか私は、既に発売中のSFC用「ファイナルファイト」に燃えてしまいました。今さらながら、なかなかいいですね。実は今日始めてやったんです。関係ないですが、ここのブースで配っていたビニール製の袋は、大きくて評判がよかったようです。肩からかけて会場内を動けるしね。でも帰りの電車ではどうするんだろう。

タイトーでは、なんとGB版ダライアス「サガイア」が出るそうです。さてどんな出来になるんでしょうね。「他のダライアスソフトに絶対負けない自信がありますよ!」ってむちゃ言ってますが、オリジナルのアーケード版を作ったタイトーだけに期待出来るでしょう。あと、ブース内にはアーケード版「ダラ2」がフリープレイで置いてありました。私も一回やってみたかったのですが…。 あとはですね、タカラのブースに行ってみたんですよ。それで資料をもらおうと思ったら、なんと500円で売っているんですよ。なぜそんなことをするのだぁ。もちろん売り上げは「チャリティー募金」として使うそうですが、それなら何も額を決めなくてもいいと思いますけどね。

とまあこんなところでしょうか。それにしても、前回よりさらに会場が広くなったので、見て回るだけで大変でした。もっとも、私の行ったのはほんの一部の限られたブースだけでしたが。

やはり今回バイヤーズデーに入れたのは大きかったですね。出展されたハードもゆっくりと見ることが出来ましたし、ソフトもいくらでも遊ぶことが出来ましたし。聞くところによると、やはり一般公開日は地獄的混雑だったようです。早朝から長蛇の列‥‥考えるだけで恐ろしいです。また来年も(出来ればバイヤーズデーに)来たいです。この場を借りて、某氏にお礼を…。どうもありがとうございました。

そして私は、またたいそうな混雑の中を必死に帰っていったのでした。

~ 終わり ~

スーパー物研タイムズ編集長
Taicho